レガシーシステムの定義と特徴
レガシーシステムとは、長期間使用されてきた古いコンピューターシステムのことです。一般的に10年以上前に構築され、現在の技術基準から見ると時代遅れとなったシステムを指します。
レガシーシステムが生まれる背景
企業では業務の継続性を重視するため、安定稼働しているシステムを変更することに慎重になりがちです。また、システム刷新には多額の投資が必要となるため、「動いているものは触らない」という考えから、結果的にレガシーシステムが生まれてしまいます。
昔のシステムは本当に使えるのか?
使い続けるメリット
- 業務への影響が少ない:現場が慣れ親しんだ操作方法を維持できる
- 初期投資が不要:新システム導入コストを抑えられる
- 安定性の確保:長年の運用実績により、予期しない障害が起きにくい
使い続けるデメリット
- 技術者の確保が困難:古い技術に精通した人材が減少している
- 他システムとの連携が困難:最新技術との互換性に問題が生じる
- 機能拡張の限界:ビジネス要件の変化に対応できない
レガシーシステムの抱える問題点
セキュリティリスク
古いシステムはセキュリティパッチの提供が終了していることが多く、サイバー攻撃の標的になりやすいという深刻な問題があります。特に個人情報を扱う企業では、情報漏洩のリスクが高まります。
保守・運用コストの増大
レガシーシステムの保守には、年間で新システム構築費用の20-30%程度のコストがかかるとされています。部品調達の困難さや専門技術者の人件費高騰により、維持コストは年々増加傾向にあります。
レガシーシステムの見極め方
技術的な判断ポイント
以下の項目に該当する場合、レガシーシステムと判断できます:
- OSやミドルウェアのサポート終了
- ハードウェアの製造中止
- 技術文書の散逸
- 開発言語の陳腐化
レガシーシステムの対処法
段階的なシステム移行
リスクを最小限に抑えるため、機能単位での段階的移行が推奨されます。重要度の低い機能から順次新システムに移行することで、業務への影響を抑えながら近代化を進められます。
完全リプレースの検討
システム全体の老朽化が進んでいる場合は、完全リプレースも選択肢となります。ただし、移行期間中の業務継続計画を綿密に策定することが成功の鍵となります。
システム開発会社選びのポイント
レガシーシステムの移行を依頼する際は、既存システムの解析経験が豊富で、段階的移行に対応できる開発会社を選ぶことが重要です。また、移行後の保守・運用体制も含めて検討しましょう。